伝統芸能としてのE.C.

月曜の夜はエリック・クラプトンのライブへ。今回の来日では5回の武道館公演のみ。
まぁそれにしても、「これが最後」と叫ばれながらもよく来てくれます。
10年以上前だな。「ワールドツアーはもうやらない」と宣言した年のチケットを
何とか手に入れたのに、急な海外取材が入って泣く泣く人に譲ったのは。
けれどワールドに日本は混ざってないのか、
それ以降も何度もエリックさんの演奏を聞けましたね。2年前もね。
今回のステージは全16曲。実にコンパクトでした。アンコールも1曲で終わり。
会場の照明が一気についた瞬間は誰もが「ええっ?」という声を挙げたけど、
お客さんもわかってるんです。
なにしろ71歳ですから、おそらく予定されていた通りの演目を
最後まで弾いてくれただけでみんな満足。
ステージ自体、アレンジや演出もこれまでになくポップだったから存分に楽しめたし。
いずれにせよ、もはやエリック・クラプトン自体が伝統芸能なんです。
ギター演奏だけならエリックさん以上に巧みで
新しい領域に踏み込んでいる人はたくさんいる。
誰もがエリックさんのように弾ける可能性はある。
でも、この世の誰もエリック・クラプトンにはなれない。
不謹慎ですけど、もしエリックさんが彼の岸に渡ってしまったら、
一代限りの伝統芸能も持っていかれるのかと、そんなことを思いつつ眺めていました。
なんのかんの、よかったです。エリックさんに会えて。