40%オフの科学

目の当たりにした感想は、「遺伝子って身近になったんだなあ」でした。
でも、なんか変だぞと思ったのです。どうやらそれは僕らの体内に最初から
あるものらしいから、今さら身近もないだろうと。
何の話かというと、家のポストに『遺伝子検査、身近になりました。』
というチラシが投げ込まれていたのです。何と『今なら40%OFF』だって。
手軽なキットが存在していることは知っていました。
でも、水回りの修理やフィットネスジムの勧誘やデリバリーピザのチラシと
混然一体になる事実に、半ばあきれるように驚いてしまいました。
電車の中で、体外受精などの不妊治療に具体的な価格(という表現でいいのかな?)を
記載した広告を見たときにも同じような感覚を覚えました。
そうした生命科学的な類は、存在自体は知っていても、
何というか相当に特別なものだと思っていたんですね。
しかし、僕だけが疎かったのか、文字通り身近まで歩み寄っていたわけです。
だからきっと『今なら40%OFF』は、科学研究の輝ける勝利宣言なのでしょう。
それを素直に受け入れられないのは僕の性分なんだろうけど、
どうしてもよろこびより唖然とする驚きが先に立ってしまうんです。
こんなすげぇ時代にオレは生きてるのかと。そしてまたこれからの子供たちは、
こういう時代を生きていくのかと。ふむ、老兵の気分ってこういうものなのかな。
チラシの遺伝子検査でわかるのは、様々な病気と体質の遺伝的傾向です。
検査項目の数で2種類のパッケージが用意されています。
僕はたぶん、申し込まないと思います。

エミさんの『空気日誌』更新! 今日は色のお話。