前提

ゴールデンウィークも後半戦、いや人によってはまだ中盤戦かもしれませんが、
それぞれいかがお過ごしでしょうか? と書けば、この国の暦で生活している
すべての方が長いお休みの最中にいる前提になってしまいます。
違いますよね。連休こそ稼ぎ時と奮闘されている方もいれば、
泣く泣く働いている人もいるでしょうし、
九州では大変な片付けに追われている方がたくさんおられると思います。
今読んでいる河合隼雄さんの『幸福論』の中の「地震に学ぶ」の項では、
日本人の関係性についてこう記されています。
――いちいち言葉で説明したり、規約をもうけたりしなくても、
それぞれが全体のつながりを前提として行動する――
阪神大震災の際、被災された人々が略奪や暴動を起こさず秩序だった行動を
している姿を見て驚いた海外の人に対して、河合さんはそのように説明されたようです。
そうした日本人の特性は、よく美徳と評されます。僕らにすれば当然の感覚ですよね。
みんな大変なのだからみんなで頑張る。それ以外にない。
ただしその一方で、――全体のつながりを前提――は個体の自由を縛りかねません。
それはそれで息苦しいものです。
今日という日の中で、身条件の祝福で生まれてくる子もいれば、
悲しみを引き連れてなくなる人もいる。
そうした日常の中でそれぞれの個体が何かを語るなら、僕や私という主観を磨き上げ、
上手に使う以外に手はないように思います。
そんなわけで僕は、今日から2泊3日で山へ。
いささかの面倒臭さと久しぶりの期待が入り混じっております。
水曜日は雨らしいんだな。それを思うと憂鬱ですけど。ちなみに仕事でございます。
みなさまもお気をつけて今週をお暮らしくださいまし。