やっぱり我が家は...

バッグをまさぐって鍵を探し当てる。ドアを開ける。
もはや日はとっぷり暮れているのに閉め切ったまま二晩を経過した部屋には
もわっとした熱気が充満している。
大きいのと小さいのと両方のバッグを玄関に放り投げ、あちこちの窓を開ける。
すぐには部屋の温度は下がらない。それはわかっているのだけど、
最後の窓を開け、ふうっとため息をついた瞬間、
体中の強張りが露骨に我がままを言い出し、その場にへたり込みそうになる。
「なあ母さん、やっぱり我が家はいいなあ」
みたいな昭和名言をつぶやきたくなるのはそんなときですね。
疲れるために出掛けるなんてのはたぶん迷信でしょうけど、
いつもの場所が平和で自由なことを知るために家を空けるというのは
ある種の生きる知恵かもしれません。
ゴールデンウィーク、お疲れさま。まだ休みの最中な方はごゆるりと。
今日から休める方はなおさらのんびりお過ごしくださいまし。
帰りの新幹線も結局、立ちっぱなしでした。ふぅ~。