飲酒も喫煙も

もはやこの時代、飲酒や喫煙に関して触れることはタブーになりつつあります。
古い日本映画を見ると、街中はもちろん職場の事務所ですらタバコをプカプカしている
シーンがバンバン出てきて、現喫煙者の自分にしてもかなり驚きます。
そう言えば90年代の初めまでは飛行機の中でも吸えたんだよね。
それを「いい時代だった」などと口にしたら大変なことになるでしょう。
なので発言の音量を小さくしますが、必ずしも悪いことばかりじゃないんですよ。
いくつかの仕事は、飲酒や喫煙が縁で成立しているんです。
つまりお酒やタバコがビジネスチャンスを生んでくれたわけです。
それらは、言うまでもなくクライアントが飲酒または喫煙をたしなむ方に限られます。
もちろん、酒やタバコのつながりだけでお仕事が発生するのではないけれど、
いわゆる「悪いとわかっていてもやめられない」ことをしている人とのほうが
つながりが深くなる傾向があります。あくまで僕の場合ですけど。
なぜだろう。飲酒も喫煙もオフタイムに属する行為だから気心を許しやすくなるのかな。
じゃお前は、酒もタバコもやらない人には腹を割るつもりはないのか? 
と問われると困ってしまいますね。
ただ、そういう方々のオフタイムがどういうものかわからないので、
こちらは常にオン状態をキープしている、ということはあると思います。
なんて本音を吐いちゃうとビジネスチャンスが狭まるんだろうねぇ。
仕事帰りに近所のカフェに寄ったら、小さな女の子とお父さんの先客がいました。
お父さんはすっと席を立ち、胸ポケットからタバコを取り出し店外へ。
それを見送った人懐こそうな娘が言いました。
「いつもお母さんに怒られるんだよ。体に悪いからやめなさいって」
思わず反射的に、自分の子供でもないのに、ごめんなさいとつぶやいてしまいました。
悪いよね、やっぱり。