ミートソースなのです。

ミートソースをつくるのです。いえいえ決して凝ったものではなく、

ネットのレシピを参考にした程度の、要するに誰でもつくれる範囲のそれです。

きっかけは、イタリア料理店のランチで食べた、あまりに美味しい挽肉のパスタでした。

トマトを使ってないやつね。シェフとは顔見知りなので、忙しいのを承知で

なぜそんなに旨いのか聞いたわけですけど、具材の華となる挽肉の調理方法に関して、

「基本はミートソースと同じ」と言われました。そこで僕は言葉に詰まったのです。

なぜならミートソースのつくり方を知らなかったから。

それゆえのミートソース挑戦なのです。実はすでに1回つくりました。

イタリアンに欠かせない香草の類の小瓶を何種類も買い込んで。

そして可能な限りレシピに従って。僕としては非常に稀な、実に殊勝な態度です。

なぜこうなったのか。突然料理に目覚めた、というわけじゃないみたいです。

ただ単純に、基本という言葉に引っかかったのだと思います。

たぶん僕は小器用で、だいたいのことは何となく真似ることができるみたいなんですね。

でも、どこまでいってもそこそこの中途半端。

それは、応用ばかりを求めて基本の反復練習を怠るから。

そんな感じでけっこう長く生きてきましたから、もはやこのままそこそこで

誤魔化しきるという手もなくはありません。けれど自分だけは知ってますからねぇ。

そこに限界がある現実を。

そんなわけでして、これまであまり取り組んでこなかった新しい事柄に対しては、

できるだけ基本を大事にしようと、それでミートソースなのです。

そうそう、1回目の仕上がり。これが、どうにもやっぱりそこそこでした。

味に締まりがないんだなあ。レシピと僕の味覚の相性が悪かったのか。

あるいは根本的なところで間違っているのか。

なので今回は、あるものを足してみます。それが上手くいったら報告します。