それは勇気

悩んでいること自体がもはや楽しみになってきた......、なんてことはないか。ないね。
月に一度は顔を合わせる、年齢的には娘レベルの編集者に毎回何を伝えるべきか、
これはなかなか難しいものです。
性格的に自己主張が強いわけではなく、おそらくあらゆる事柄を
内に秘めやすいタイプみたいなので、彼女の弁論はよく途中でフリーズします。
できるだけ本人が語り出すのを待とうと努めるんですけど、
ちょっとじれったくなると、「で?」ってな感じで催促したりします。
オレ意地悪、と思うんだけど、それも要するに、
編集者たるもの雄弁でなくても言葉で説明できなくてどうする? 
という教育的な意味合いをにじませているつもりなんですけどね。
ただ、本人によれば、そういうことはなかなか教えてもらう機会がないので
うれしいとのことです。本当にそうなら、説教めいた指導にも価値があるんだろうけど。
いずれにせよ、本をつくるというのは素晴らしい仕事だと僕は信じて疑わないので、
それだけ伝わればいいと。しかし、余計なことまで響かせようとしてんじゃないかと
心配しながら、つまりは毎回勇気を持って若い編集者に対峙しています。
本当に、それは勇気だよなあ。