素晴らしいもののディティールは...

ふと、なんて前置きや言い訳は不要なのですが、取り留めのない話だと、つい、ね。
ふと、素晴らしいもののディティールを語るのは難しいと思ったんです。
たとえば料理。これまでに味わったことがないような美味しいものを口にしたら、
少なくとも僕の経験上、驚きのあまり絶句です。言葉なんて出ません。
その言いようのない衝撃には、「美味しい」も「ウマい」というありきたりの単語すら
追いつかず、音になるのは、ほぼ「ワォ」です。他には「クゥ」。いわゆる感嘆詞ね。
それはボキャブラリーの問題だろうと指摘されるかもしれません。
あるいはプロの料理人や舌の肥えたグルメって人たちなら、
その素材と調味料と調理法を具体的に、かつ詩的に語れるのかもしれません。
でもそういうのって、何となく嘘っぽい気がしちゃうんですよね。
なぜなら、たぶん僕らは酷いもののディティールを語るほうが得意だから。
どうですか? そんなことないかな......。ね、取り留めのない話でしょ。
どんな感覚も言葉で表現するのが職業なのに、極限の感動なら言葉を放棄していい。
それでいいのかオレ? と考えたところからこんなことを思いつきました。
ここだけの話ですけど、
あまり興味がなかったりするものほど上手に伝えられるんですよね。