野田村のお土産

野田村について。大枠を話していなかった気がします。
岩手県の北部、太平洋に面したとても小さな町。歴史的に貧しいところらしく、
海水から沸かした塩を牛の背に積み、山間部の村々と物々交換で暮らしてきたそうな。
現在の人口は約4500人。
『あまちゃん』で有名になった三陸鉄道の北リアス線が沿岸部を走っています。
時間が止まっている余所者はやはり、震災について触れてしまいます。
この町で亡くなった方は37名。負傷者17名。他の場所にくらべたら小さな数字です。
けれど、分母が4500であればそれ相応の被害だし、なにより命は数の問題じゃない。
不幸中の幸いと言えたのは、津波による行方不明者がすぐに判明したこと。
そのおかげで重機による瓦礫の撤去作業開始が他より速かった。
重機を通す道の整備を急げと村長さんが声を挙げたのも、復興速度を高めたそうです。
その後、南のほうからたくさんの復興支援の申し出がありました。
野田村で責任ある人々はそれらに応じつつ、しかし決して多くを望まかったとか。
実際に小さな村だけど、逆にその小ささを生かし、今ここでできることだけに取り組んだ。
武器、だったんでしょうね。おおむねよろこばれにくいスモールサイズであることが。
大きな震災はリセットボタンのような機能を果たすところもあるけれど、
再生に当たっては過去を見直す機会を与えてくれるのかもしれません。
何というか、この小さな村に希望を感じて帰ってきました。
それは、都知事選真っ盛りの僕の街では得難いものかもしれません。
それが野田村のお土産ですね。