400年生きたサメ

『約400歳のサメが見つかる』。実にキャッチーなタイトルです。
昨日のネットニュースで知った話題ですから、ご存知の方も多いでしょう。
「そうなの?」という人のために概要をお伝えします。
体長5~6メートルまで成長するという、北大西洋に生息するニシオンデンザメ。
泳ぐ速さは時速1キロなんですって。まったりしているのは行動形態だけでなく、
成長自体も1年で約1センチと、驚異的なのんびり屋らしいんですね。
メスに至っては成熟するまでに150年かかるとか。少女時代の何と長いことよ。
極めて長寿な種であることは周知の事実だったようですが、このたび学術調査が行われ、
捕獲された28頭の平均寿命は何と272歳。
約5メートルの個体に至っては392歳と推定されたのです。
それが正しければ、彼(?)が生まれたのは1624年。
日本ではその前年に徳川家光が三代将軍となり、元号が寛永に改められた年です。
となると彼(?)は、250年以上続いた江戸時代なんて軽~く生きちゃったわけです。
もし可能なら、当時のこの国の様子をたずねてみたいものです。
いくらか息苦しくなったのは、18世紀半ばに起こった産業革命以降かもしれません。
それを起点に地球温暖化が始まったと言われているからです。
ただのんびりと過ごしていただけの彼(?)の環境も、おそらくじわじわと
変化していったんじゃないでしょうか。
となると、ニシオンデンザメの歴史の中で、彼(?)の時代は
人間による迫害をもっとも受けた時代として記憶されるのでしょう。
それは何というか、非常に申し訳ないことですね。
今も大海原のどこかで生きているニシオンデンザメが、たかだか100年生きるのが
精一杯な種にこれ以上見つからず、天寿を全うしてほしいと願うのは間違いでしょうか。