感謝

そりゃもう、ここしばらくはオリンピックの話題から逃れられませんぜ、ダンナ。
てなわけで、個別の競技について書きたいところですが、何といってもリオとは
半日の時差があるから、書いたそばから決勝の結果が出ちゃったりするので、
それは差し控えます。
試合が終わるたび選手たちがインタビューに応えるのを見ていて、
やっぱりそうなんだろうなあと感じ入ることがありました。
みな一様に感謝を口にします。親を始めとする家族、コーチ陣、選手同士エトセトラ。
取材機会の多い有名選手になるとマスコミ対応の講義などあるらしいですから、
無駄に誤解を招くような発言を避けたり、あるいは耳障りのいい言葉を発するよう
訓練されているのかもしれません。それでもやっぱり彼らのフェアネスを信じれば、
誰かに今の気持ちを聞かれて感謝という言葉が素直に出るのであれば、
誰もが一人でここまで来られなかった事実を深く胸に刻んでいるのだと思います。
選手の早期育成、要するにアスリートの低年齢化は今に始まったことではないけれど、
小さいうちから一つのことに取り組むには親の援助が必要です。
そこには、ある種の旧態依然としたスパルタ的な指導もあったりして、
けれどそんな熱い教育方針が功を奏し、子供が親への絶大な感謝を抱ける例というのは
おそらくごくわずかです。
僕らはこの時期、非常に確率の低い中で成功した事例をオリンピックで見ているわけで、
悲喜こもごもの中から生まれた感謝についていろいろ考えたりしてしまうのです。
あれ、何かネガティブ? いやまぁ、感謝をマイクに向かって伝えられる選手もいれば、
何も発せず会場を後にする選手もいるんだろうと、そんなところに思いが及ぶってのは、
たぶん歳のせいでしょうね。録画の表彰式を見ても泣けてくるし。
開幕から1週間もたっていないのに、オリンピックってのは悲喜こもごも蒼然たる
罪つくりなイベントだなあ、ってね。

仕込み万歳/極薄衣のサクサクかき揚げ』第2話、アップします。素材の下処理です。