里帰りにふさわしい感情、または伯父バカ撃沈

弟家族も母親のもとへ来る、いわゆる盆の里帰り。
その恒例行事の直前、14歳の姪っ子がギターに興味を示し始めていると、
彼女の父親である弟から電話で知らされました。
こうなるとギター好きの伯父は変にワクワクしちゃうわけです。
そうかそうか、それは大変素晴らしい傾向じゃ、なんのかんの血筋じゃな、とかね。
そこである種の煩悩がよぎるわけです。買ってあげちゃおっかな......。
でも、即座に否定しました。ピアノのような子供には手が出せない楽器ならともかく、
小型な分パーソナルな気持ちが宿るギターは、自分で買わなくちゃ愛情が沸かない。
この意見には弟も賛成でした。「俺らもそうだったもんね」
あれは高校1年の夏休み。生れて初めてアルバイトしてギターを買ったんだ。
そのよろこびと、そこから始まったギターへの執着的な愛は、たぶん僕の人生に
必要なものだったと思います。その後、数本のギターを人から譲り受けたけど、
やはり身銭を切ったものほどには大事にできなかった。
というような経験を姪にも味わってほしい。
でもなあ、買ってやったらよろこぶよなあとか、湧き出る伯父バカと戦ったりして、
何かそういうのって盆の里帰りにふさわしい感情だと思ったりしましたよ。
多くの会社では夏休みに入ったんですよね。親戚の皆さんはお変わりありませんか。
そう、件の姪は、何なら貸してやってもいいと持参したギターに
さして興味を示しませんでした。伯父バカ撃沈。ま、そんなもんですよねぇ。