そういう意味でも、お盆

ここ数日はお盆休みを楽しんでいらっしゃる方がたくさんいると思います。
普段はなかなか帰れないご実家でお過ごしとかね。
お盆というのは、彼の地に旅立ったご先祖様が里帰りする日とされています。
だから実家を離れた者もこの時期は墓参りをするわけです。
風習というのは興味深いもので、玄関先にキュウリやナスに細い棒を刺した置物を
用意するじゃないですか。あれは精霊馬というご先祖様向けの乗り物なんですってね。
足が速い馬に見立てたキュウリは、ご先祖様が早く帰って来られるようにと迎え盆に。
足が遅い牛に見立てたナスは、ゆっくり帰ってくださいねという意味合いで送り盆に
それぞれ供えるものらしいです。順番を間違うと、ご先祖様が
「はん、そういうこと?」と勘繰るかもしれないのでご注意を。
そうした日本の古い風習は、明治6年に導入されたグレゴリオ暦、
つまり新暦によって時期がずれてしまいました。旧暦では7月なので、
今でも場所によっては新暦の7月に盆の行事を行うところがあります。
多くの場所では8月ですが、これは現在の夏休み事情に合わせた結果です。
ある人から教えてもらったメキシコの死者祭も、現代の事情で開催日がずれたそうです。
名称を聞くとギョッとするけれど、これもアステカ時代あたりから続く
祖先を祀る風習で、昔は8月開催でした。
死者の魂が戻ってくるという主旨はまさしくお盆ですけど、ガイコツメイクをしたり
お墓をマリーゴールドで飾ったり、かなり陽気で騒がしいお祭りみたいです。
現代の死者祭は10月末に行われますが、これは南米にキリスト教が入り、
ハロウィンと融合した結果だそうな。
日本もメキシコも、現生の人間の都合を優先させてしまいご先祖様には申し訳ない。
彼の岸で暮らす方々の寛大な心に感謝しなければなりません。
そういう意味でも、お盆です。
今日は中日。16日の火曜日が盆明けの送り日になるそうですよ。