敬老に日に

曰く「大東亜戦争」が終わった年に8歳だった方とお話しました。
というかお仕事のインタビューなので、現時点で詳細はお伝えできませんが、
たぶん本編ではさほど触れない予定のエピソードなので、こっそり書きます。
戦争末期の東京で何度も空襲に遭ったそうです。父の故郷の東北に疎開もしたそうです。
終戦の日を迎えてから数か月後に東京へ戻り、兄と二人で上野駅に行き、
何もかも焼き払われた土地と、放置されたままの焼死体をいくつも見たそうです。
そしてこの方は、それから20年後に単身でアメリカに渡ります。
そこで聞きました。戦争体験者として反米感情はなかったのかと。
「これがまるでなかったね」
ある場所で進駐軍としてやってきたアメリカ兵の集団と遭遇したとき、
それまで口にしたことがないほどの甘さをたたえたチョコレートと、
米兵たちの屈託のない笑顔に触れて、
わずか8歳の少年は言いようのない衝撃を覚えたんですって。
そして、いつか必ず彼らの国に行きたいと思った......。
「戦時中の小学校ではね、先生が毎日言うんですよ。
捕虜になるような恥ずかしいことはするな。
君たちも早く大人になって国のために戦いなさいと。
こりゃもう僕らは20歳まで生きられないんだと感じましたね。
それでもアメリカ憎しとは思わなかった。まだ小さかったからだろうけど」
それもまた戦争のリアルな体験談なのでしょう。いい話を聞けました。
しかも昨日の記念日に。