道に迷う

西五反田で道に迷いました。行きたい駅とは真逆を歩いていたなんてねぇ。
野生の勘が働くわけでなく、特別な才能もありませんが、
方向感覚は鈍くないと自負しているんですね。
大まかな位置関係はそれこそ太陽の位置を確認するし、
運転中も歩行中も、自分が通った経路は自然と記憶するようになっているみたいです。
ずいぶん前、ロンドンではクルマで、ローマではオートバイで単独迷子になったときも、
街の景色や建物の形を覚えていたことで無事にホテルにたどり着けました。
知らない場所でそういう事態に陥ると、何かこう燃えてくるんですよね。
絶対帰り着いてやる、みたいな、映画の登場人物を気取ったりして。
ただし、経験は過信を育みます。
初めて歩いた西五反田は、いくらか路地が込み入っていたけれど、
それだって来た通りをたどれば何の問題もなかった。
お昼頃だったから、小さな商店街の食べ物屋さんもチェックしていたんだし。
最初の目的地を出てから、経路を少しアレンジしたのが迷宮の入り口でした。
来るときはなかった坂が現れ、でもまぁ西に向かっているからいいだろうと進み、
気が付いたら行きに見かけた氷川神社の境内の裏あたりに出て、
これを正門から抜ければいいだろうと思ったら、これまた未知の住宅街へ。
いかにも地元の人らしい、ぽとぽと歩いているおじいさんに
「駅はどちらですか」とたずねて無事生還。まさか都内で道を聞くとはねぇ。
地理感覚を失う気分、久しぶりだったなあ。ちょっとしたエトランゼでした。
昼間だったからよかったけど。