常連さん

「常連ってウザいって思ってたんすよ」
ある飲み屋で初めて会った常連さんがそうつぶやきました。
言いたいことはわかります。何かこう、あるんですよね。村っぽい排他的な雰囲気が。
彼らが遠慮なく大きめの声で交わす会話も、内輪ウケというバリアが張られるというか。
あれは確かに一見さんにとっては気後れを感じさせるし、
最後まで常連だけが楽しそうだと再びその店に足は向かなくなりそうです。
ただ店側にすれば、多少我が物顔されようと安定的にお金を落としてくれるお客は大事。
そこは守りたいだろうなあ。もちろん、常連しか入れない店であれば、
その旨を入り口に明記してほしいですけどね。
しかし言葉は様々に変化しようと、この世界は常連さんがいてこそ成り立つのかも。
たとえば小説家には読者という理解ある常連なくして表現活動は続けられないでしょう。
アイドルならファンだね。顧客やお得意さんやカスタマーもその範ちゅうかな。
僕のような個人事業主であれば、クライアントが常連になるのかもしれません。
できれば頻繁にお声がけをいただき、その数も多いほうがうれしい。
なので日々の努力というのは、常連さんの確保あるいはケアに尽きるのかな。
そして個々に生まれる排他的村感覚も、やっぱり大事にしなきゃならない。
だとすれば常連さんは欠かせないんじゃですかと先の常連さんに返したら、
僕とは反対側の常連さんと楽しそうに語り合っていました。
居場所があるって、安心するよね。