眺めのいい部屋売ります

久しぶりにDVDを借りまして、さっそく何を見たかの話です。
邦題が「ちょっとなあ」ですが、大好きなモーガン・フリーマン作品なので良しとした
モーガン演じるアレックスと、ダイアン・キートン演じるルースのカーヴァー夫妻が
40年暮らしたアパートメントを売ろうと決意したところから物語は始まります。
予想した通り、とてもほのぼのした展開です。
ただ、モーガン&ダイアンの黒人と白人の夫婦というフックや、
ネタバレするから詳細は語りませんが、ニューヨークで起きた事件や、
飼っている犬の病気等々、ストーリーを豊かにする伏線の張り方がナイスです。
カーヴァー夫妻が長年住んだ家を売ろうとする最大の理由は、エレベーターがないこと。
老夫婦にすれば、5階にある部屋まで階段を上がるのがもうキツいわけです。
暮らし始めた頃はそんな日が来るとは思わなかった。
つまりこの作品は、終活っていうんでしたっけ。どう人生を終わらせるかを問うような
内容なのだけど、それぞれの思いや感覚は年齢や世代で一括りにはできないだろうと、
そっちのメッセージに僕は強く共感しました。
それはたぶん、僕自身もけっこうな年齢になったからですね。
けれど、50代になったからと言って50代らしい生き方なんてまったくわかりません。
70代になっても同じように「よくわからん」とつぶやくのだと思います。
前に話した気がするけど、母親が80歳になったとき、周囲から年齢のことをしつこく
言われたらしく、「ばあさん扱いしないでほしい」と僕に電話で愚痴ったんですけね。
ああ、そういう感じなんだなあと。
そんなわけで、心が穏やかなときにさり気なく見るとハマる作品です。
さておき、原題の『5 Flights Up』の英語的語感を誰か僕に教えてくれないかな。