「この子をよろしく」

今回の引っ越しで、ちょっと贅沢を試みたのが掃除機。

なぜか掃除だけは後回しにしがちでした。そこでロボットに任せてみようと。

とは言え何を選べばいいのかわからなかったので電気店へGO。

専用コーナーにはベテランと思しき女性販売員。

様々な機種のデモンストレーションを行ってくれました。

「この子は部屋の角まできっちり行けますよ。

こっちの子は、掃除機の補助だと思っていただいたほうがいいですね。

床がフローリングなら、拭き掃除メインでこの子を使ってもらってもいいでしょう」

最初は違和感があったんです。いやいや家電でしょ?

ペットでもないんだし、「この子」はどうかと。

けれど、前後左右いささか不器用に動き回るロボット掃除機を見ていたら、

何となく引き込まれてしまい、気が付いたら「じゃ、そっちの子はどうですか?」と

同調していました。最後には「じゃ、この子ください」と口を突いて出、

レジまで案内してくれた女性販売員は「では、この子をよろしくお願いします」と

深々頭を下げ持ち場に戻りました。

お家にロボット。アトム世代にすると感慨深いものがあります。

21世紀とは電子機械を擬人化する時代なんですね。

床掃除の得意なウチの子は、僕の背中で電気を蓄えながら、今は静かにしています。