ちらちら

堺 正章さんの歌に『街の灯り』があります。A'メロの歌詞はこうです。
♪街の灯りちらちら あれは何をささやく♪
1973年発売の楽曲ですから、ここでいう街の灯りは今ほど明るくも広くもなく、
かつ歌詞世界で灯りを見ているのは光源より遠い場所だと思われるので、
やはり♪ちらちら♪が適切なのでしょう。
最近はどうですか? この時期になるとあちこちイルミネーションです。
ちらちらとはかない感じではありませんね。
とは言え、電球時代はいささかギラギラだったものがLEDに取って代わって久しく、
輝度は上がっているはずなのにギラギラ感は少ない。サワサワ、かな。
青い光が印象的なせいか、僕には冷たく見えます。ワーキャーよろこぶこともない。
そう言うと「何てさびしい奴だ」と同情を買うかもしれません。
でも、もう少しくらいちらちらの風情があってもいいし、時期的に街のあちこちで
サワサワされると慌ただしい気分に追い立てられます。
イルミネーションにすれば、日暮れが早まったこの季節こそ働きどころなんだろうけど。
で、気づきました。日暮れに街へ出なきゃいい。そうすればイルミネーションを
見上げてうれしそうな笑顔を浮かべる人たちをやっかむこともないんだ......。
って、お前はどこまでさびしい奴なんだ? 
この時期はそんなふうにして、僕の中のお寂し虫が鳴き始めるのです。
♪ちらちら ♪ちらちら