つまるところ、カラオケが苦手な理由

どうだろう、20代も後半になれば、ハタチそこそこや高校生あたりとの感覚のズレを
実感して、生れて初めて「世代が違うんだ」とボヤくんじゃないですか。
僕くらいの世代になると、もはや感覚のズレはホラーを越えて喜劇になります。
ただ、奇妙だなと思うことも増えてきます。たとえばカラオケ。
滅多に行かないから余計に奇異に映るのかもしれないけど、一世代はおろか
二世代くらい下の人が70年代や80年代の歌謡曲を好んで歌うじゃないですか。
僕ら世代にはリアルタイムだけど、彼らにしたら生まれる前の曲だったりしますよね。
僕はないです。生まれる前の歌に親近感がわかない。
それはたぶん、この時代の情報過多の暗示かもしれませんが、
ネットで過去の楽曲が出回る中では、若い世代にすれば古いものは新鮮なのでしょう。
あるいは、自分で歌うなら複雑になった今の歌より昔の歌のほうが心地いいのかもね。
それだけ歌謡曲は偉大だったということか。ふむふむ。
そしてまた世代的には、僕らが若かった頃は新しいものが偉かったわけです。
だから常に次を求め、終わった流行はその都度卒業し、復学することはなかった。
過去に戻るなんてダサかったんだよなあ。
そんな傾向を鑑みて、今は新しいものがダサくなったかというと
決してそんなことはないと思います。音楽にしても「歌ってみたいぞ」と
思わせてくれるものがそれなりにある。
けれど、そういう今を歌おうとすると、ちょっと驚かれるんですよね。
あの狭い空間で世代の襟元が露わになる感じがどうにも苦手で、
だからやっぱりカラオケはあんまり好きになれないなあ。