世界は日の目を見ないものでできている!

ある商品を紹介することだけを条件に、どんなアプローチで展開してもOKという、
定期の仕事の中でもかなり自由な連載記事があります。
時には「これ、どうすればいい?」と許される時間の限り悩まさるもの
(たとえばハーブの香りの爪楊枝。あれは本当に困った)もあるけれど、
あれとこれを結びつけてこんなオチにしたら、などとおおむね楽しんでいます。
今回もまた、指定された商品に触れ、過去に見て記憶に残った映像作品との関係を
勝手に考察した、「なかなかいいんじゃない」と独り言ちの文章を提出したのですが、
珍しく全ボツとなりました。考察の引き合いとした対象物との間に意外な因果があり、
「誤解を招きかねない」と丁寧に拒絶されたそうです。
くぅ、ですけど、僕の意地で無用な誤解が生じるのは望むところではないので、
急ぎ別のキーワードをひねり出し、まったく別の原稿を用意しました。
最初からこのアプローチでもよかったかも、という程度には仕上げましたよ。
別に意地を張るわけじゃなく。
そうして元の原稿は、日の目を見ることなく闇の中に仕舞われます。
たとえ気に入ってもらえなくても、誰にも読まれないものを書くのは辛いものです。
けれどきっと僕の知らないところでは、
ただの思い付きがそれなりの体を成したサンプルまでこぎ着けても、
あるいは完成品と判定され明日は人目に触れる段階まで到達しても、
何らかの事情でお蔵入りするものがたくさんあるんじゃないだろうか。
世界は日の目を見ないものでできている! 
なんて、大げさに言えばいいってもんじゃないね。
それでもやはり、幾多のボツが明日の日の目につながることを願わずにはいられません。
さぁ、頑張って働こう。