名もなき記事

これは、エレベータの中の、僕の掌サイズのモニター画面に表示された雑学情報です。

お伝えしたかどうか忘れちゃったけど、今度の部屋の建物はエレベータが付いてんです。

鉄筋コンクリートの最上階(と言ってもせいぜい4階ね)を渡り歩いてウン十年。

はじめて垂直昇降機の恩恵に預かることになりました。なんか贅沢。

で、そのエレベータのモニターには、件の文字情報や、しばしの間を取り繕う無害の

風景映像や、エレベータ会社があなたの安心を守っている宣言が表示されます。

エレベータ経験が長い諸先輩方なら、「何を今さら」と鼻を鳴らされることでしょう。

それはさておき、「クモにコーヒー」を始めとする豆知識をつい読んじゃうんですけど、

文字情報を提供する同業者として、これはけっこうしんどいじゃないかと

敬意を覚えてしまうのでした。だって毎日ですよ。

2年前のネタを使い回しているかもしれないけど、僕がそれに気づくのは2年先。

とにかく毎日誰かが前後の脈絡なしで雑学を調べ、文字に起こし、チェックし、

アップロードしてる。それはもう大変というしかない。

しかもそれだけの労力を払いながら、記事を書いた人の名前が記されることはない。

だからこそ僕は、その名もなき記事をちゃんと読もうと心に誓ったのでした。

コーヒーのカフェインが中枢神経に作用して幾何学的な巣がつくれなくなるんだっけ?

しかし、誰がクモにコーヒーを飲ませたんだろう?


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