結局、忘れ者

いつも使っている無地のノートを読み返してみたら、自分でもため息が出るほど
取材対象が多岐に渡っていることに気付きました。
プロゴルファーの宮里優作選手の試合中に取ったスコア。
アウトドアブランドのインタビュー。住宅メーカーの担当者から受けた説明。
オートバイ乗りのコメント。丸の内に本社を置く会社のダイバーシティに関する鼎談。
ある映画監督の作品を見た感想。今年初めて依頼を受けた料理方面の仕事の企画雑記。
『仕込み万歳』のレシピも記してあった。その他、断片的なメモや絵が多数。
そんなふうにジャンルがめちゃくちゃだから、よく人に「専門は何ですか?」と
たずねられても、どう答えていいか自分でわからなくなるのは無理ありませんね。
じゃオレは何者だ? とか思ったりもするんですけど、
ノートに記された文字のほとんどは、その時々に会った誰かの話です。
つまり僕は、誰かの話を聞いて文字にするのが専門であり、
ちょっとカッコつけて言えば、それ以上でも以下でもないのです。
そして思うのは、自分にできることを理解できていれば、
何者であるかは人に決めてもらえばいいぞ、ということ。
悪者でも曲者でも何でもいいや。って、イメージが悪そうな言葉しか思いつかない。
芸達者はどうだ? いろんな芸ができるわけじゃないな。
こんなことを書いたのは、取りかかりたい原稿を書くためのメモが見つからず、
いくつかのノートをあちこち繰っていたからです。
ったく、忘れ者ですな。どこだっけかなあ......。