すべてはそこから

昨日は、午前中に本年最後の取材がありまして、出掛けにテレビをつけていたら、
安倍首相の真珠湾スピーチが流れました。あれはライブ映像だったのかな。
「寛容」が一つのキーワードになっていたようですね。
世界を見渡せば、それは大事なメッセージかもしれません。
でも、戦争し合った国が互いの場所を訪れるのに70年以上を要したことを思うと、
寛容は肝要だけど簡単なことじゃない気がしますね。
こういう場合に韻を踏むのは不適切かもしれませんが。
そのスピーチが終わった後に画面に移ったコメンテーターの方々は、
口々に「アリゾナ記念館に行ったことがあるのですが......」とおっしゃっていました。
ちょっと誇らしげじゃないかと感じたのは、僕も同じことを思っていたからです。
今から3年前の12月でした。8年連続でホノルルマラソンに参加し、
それ以前も何度もホノルルに行きながら、あれが現時点で最後のハワイ滞在日だった。
常夏の楽園に来て、そういう場所にあえて足を伸ばさなくてもいいかなあという
浮ついた気持と、日本人がそこにいたらどう思われるんだろうというためらい、
または怖さがありました。でも、行ってよかったです。
いろんな国の人がいて、様々な展示や解説映画を見て、
同じボートで戦艦アリゾナが沈む入り江をのぞいて、誰もが無口なまま、
たぶん似たような感情が心の中で静かに沸き上がっていたと思うのです。
見ること、聞くこと、知ること。すべてはそこからなんだなあって。