再生

右の人差し指の先端を切りました。幅5ミリ。深さは1ミリに満たない程度。
調理道具の皮むき器で、皮をむいていないときに。やれやれ。
刃物でスパッと切った瞬間は、痛みより奇妙な違和感が先立つものですね。
おやっと感じた個所を見て、血が沸き出て、ああ切ったんだと。
そして破れた皮膚は、傷は負った瞬間から即座に修復作業を行います。
血小板の凝集と血管収縮で止血開始。
マクロファージと呼ばれる細胞が創面の死んだ組織を取り込む。
マクロファージの活動で放出された物質の刺激で繊維芽細胞が集結。
修復の主成分となるコラーゲンが産出され毛細血管が発達。
新鮮な血液が流れ始め繊維芽細胞に栄養と酸素を供給。
さらにコラーゲンの産出を促し、自己増殖のサイクルが構築される......。
論文提出では禁止されている、ほぼコピペをやってしまいました。合ってるのか?
いずれにせよ指先の傷は、その肉体の宿主の間抜けさなど気にも留めず、
ひたすら全力で再生に取り組むわけです。生きるために。
そんな愚直なオートマティックに感動したりして。凄いなあ、生命って。
負傷してから24時間。切り口は完全にふさがっていないけれど、もう大丈夫みたい。
ただ、こうしてキーボードを叩くと痒みに近い痛みを訴えます。
それが再生の代償と言わんばかりに。ごめんなさい。

オオフチさんの『NYほかけ舟』更新。彼の地の展示会のご報告です。