1分

「中間地点で1分遅かったり速かったりするだけで失敗する」
あるマラソンランナーの言葉に驚愕しました。
と同時に、記録とはそういう精密性によって築かれるんだろなと......。
説明しますね。そのランナーは近々の大会で2時間28分を狙っているそうです。
競技者レベルとしては好記録ではない。
何しろ世界記録は男子で2時間2分57秒。女子は2時間15分25秒。
それでもとにかく2時間半を切るなんて尋常じゃありません。
最後まで1㎞当たり3分強で走り切れるなんて、僕には想像がつかない世界。
で、聞いてみたんです。2時間半で完走する時間の考え方を。
「ごく単純に、まずは半分の距離の通過タイムを設定します。
2時間半で走るなら、21㎞地点で1時間15分になりますよね。
そこで前半に焦って1時間14分なら後半で確実に失速。
周囲にペースを乱されたりして1時間16分になっても目標には届かない」
けれど、後半になったら必ずきつくなるでしょ?
「それも織り込んだペースをあらかじめ考えておくんです」
この話題、フルマラソンを経験していない人には理解不能でしょうね。
けれど言いたいのはそういうことではなく、
誰にも等しく与えられた時間の使い方はまったくもって様々だということです。
濃密にも希薄にもできる1分。
濃いばかりだとげっぷが出るし、薄いままだと退屈しそうだな。
いずれにせよ楽しいと思える時間が少しでも長い人生を希望します。
それにしても2時間半切りなんて、どうしたらできるんだろうなあ。