人徳/人得

唐突ですが、人徳について考えてみましょう。辞書によれば人徳とは、
おおむね「その人に備わった徳または品性」と説かれています。
人徳のある人には自然と人が集まり、多くの機会を得ることができるようです。
ということは、実力が同じでも人徳のある人は周囲から重宝され、機会を得るたび
成長することができるけれど、人徳のない人はその逆をたどってしまうわけです。
「人徳ってなんだそれ」じゃないですか。持たざる者にすれば不公平極まりない。
「どこで売ってんだそれ」ですよ。しかし人徳も実力のうちだとすれば?
そうであれば、持てる者とは最初から実力差があったことになります。
ちなみに人徳をひっくり返すと徳人となり、金持ちを意味します。
文字の入れ替えだけでかなり意味が違ってきますが、持ち前の求心力で機会を得て
仕事が回ってくれば、食うに困らない生活はできそうですよね。
あるいは、人徳を驕るとある地点でひっくり返り、
人に好かれ難い金持ちになっちまうぞという暗喩が潜んでいるのでしょうか。
ごく稀に、お前にも人徳があると言われる機会に出くわします。でも、ねぇ。
もちろんその都度持てる力はすべて発揮したいと思っている。
それは、実力不足を自覚しているからこそです。
けれどまた、僕でなければダメな仕事もないはず。
もはや運と縁だけで今日まで来たという他にありません。
だから音だけそろえれば、僕のは人得。いい人を得ている。人の得で生きている。
もうひとつちなみに、人得という言葉はないようですが得人はあります。
意味は徳人と同じ。
ひっくり返らないかなあと思ってしまう時点で、僕の人徳の薄さが露呈しますね。
お金持ちに、いや徳のある人になりたい。