15歳の春

竜宮伝説の引用がイマイチだった昨日の少年の話。いずれにせよ彼は
4月から通う学校をすでに決め、数日後に中学校の卒業式を迎えます。
15歳の春です。どんな気分だったっけ、などと当時の自分を振り返っても、
これと言った記憶が蘇ってきません。
何かきっと、いろんなことから解放されたような気分になって
ぼんやりしてたんだと思います。そんな体でも誰からも責め立てられない、
本当にのん気な時代に僕は15歳の春を迎えることができた。
たぶん今の15歳は、僕らの頃とは桁違いの「将来」という情報量に
晒されているんじゃないかと思うんですね。
そしてまたその情報が映し出す成功とか失敗があまりにリアルだから、
少しでも道を外したら二度と軌道修正できないような
緊迫感や切迫感に苛まれている気がしてなりません。
そんなことはない? だったらいいけれど。
でも、僕が15歳では使えなかった言葉をふんだんに取り入れ、
しかも空気を読んだりしながら話す子供たちを見ていると、
何かね、心配になります。
せめて15歳の春くらいは、親を泣かせない程度に弾けたらいい。
どこにも属していない不確かさを楽しむようにして。
そんな時期は人生の中でも数少なく短いのだから。