贅沢な悩み

引っ越して4カ月。この間に発生した新しい部屋に対する不満は寒さでした。
それは部屋自体の構造というより、最適な暖房器具が見つけられない
自分の不甲斐なさに直結したものです。でも、そういう現実的な事柄は、
一冬過ごしてみないと問題の根も解決の芽もわからないものですよね。
きっと夏になれば、また別の問題に直面するかもしれないし。
その一方、ここに来て新たに沸き上がってきたのは、憩いの無さ。
自宅で仕事する時間が長いからと、多少のごほうびを含め以前より
広めの部屋を選んだわけですが、どうも間取を有効に使えていない。
できるだけ空間を生かそうと、必要最低限の家具類をそれなりの効率を考えて
収めたものの、ゆっくり気の抜ける場所がないことにようやく気付いた。
こうなると、適当に狭かった前の部屋のほうがよかったかなと、
性根に絡みついた貧乏性が顔をもたげてきます。これはよくない。
そこで2週間くらい前から、引っ越し時点では却下したソファ設置を
構想し始めました。そしてつい先日、最善の方法が発見されたのです。
しかしその実現には、あれを買い替え、これを捨て等々、ソファ以外の部分の
大変動に迫られます。浪費にならないか? などと勝手に悩んでいますが、
何かにつけあれこれ考えているうちが楽しいですよね。
そのまた他方では、間もなく6年目の3.11がやってきます。
それを考えると、僕の悩みはなんて贅沢なんだろうと思わざるを得ません。
じゃ、やめるか? 
現実的な世界は果てしなく広いけれど、僕には僕の米粒みたいな世界があり、
それをできるだけ正しく営む義務のようなものがあるのではないか。
そんなことも頭の片隅に置きながら、
最適なソファをあれこれ探している今日この頃なのでした。

オオフチさんの『NYほかけ舟』更新。あちこちで回るフェイクのお話。