エアマックス・ラプソディ

過ぎた記念日を語るのは間抜けですが、3月26日はエアマックスデイでした。
ナイキの人気スニーカー、エアマックスの初代が発売された日。
今年はちょうど30周年だったこともあり、方々でお祝いされる中、
僕のところにもお仕事依頼がありました。
その取材で会った『東京スニーカー史』の著者、小澤匡行さんが
エアマックスの魅力をズバッと分析してくれました。
「テクノロジーをアップデイトしてきた軸で体系化できるところがおもしろい。
クルマのモデルチェンジによく似ている」。ふむ、これはわかりやすかった。
実を言うと僕は、エアマックスについて多くを知りません。
ただ、1995年に発売されたエアマックス95のことなら覚えています。
シューズそのものより、夜盗のようなエアマックス狩りや、
転売の末数十万円になるまで高騰した事件が記憶に鮮明です。
一時は暴力団の資金源にもなったらしいですね。くわばらくわばら。
しかし、異常な人気に沸いたのは95のみ。それでエアマックスが終わったと
思った人は多いようです。でも、日本の事情とは関係なく進化を続け、
めでたく30周年を迎えた。その律義さに感銘を覚えます。
今年のエアマックスデイを記念して、過去のモデルの復刻版が出たらしいですよ。
コレクターにはうれしい話でしょうね。
ただし、ウレタンゴムをソールに使うシューズには、ソール自体が壊れる
加水分解という現象から逃れられない宿命があります。
なので、どんな名モデルもいつの日かバラバラになってしまうそうな。
それが進化の代償としても、いささか儚いですね。
もしやと思い、いつどこで買ったかまるで覚えていないただ1足の
自前エアマックスを確認したら、ソールが剥がれていました。
こういうこと、なんですね。じゃ、新しいのを買えばいい。
そういうことでもあるんだろうなあ。