ヤラしいくらいに生真面目

「DVDじゃ映画をやっている最中のリアルタイムさが楽しめないのでは?」
そうおっしゃる方もいますが、上映期間中はネタバラシが気になって
話しにくい面もあるでしょ? 負け惜しみっぽい? まぁ、いいや。
そんなわけで『シン・ゴジラ』、ようやく鑑賞。見終わった直後の感想は、
「日本文化の成長と成熟に感動」でした。ちょっと大仰だね。
でも、いわゆる特撮映画や怪獣映画が子供向けとされた長い時期を経て、
その期間をまさしくリアルタイムで過ごしてきた僕の世代にすると、
そういう下地があったからこそ今度のゴジラの真面目でタイトな
つくり方が楽しめたと思うんですよね。
さらには、やはり子供用だったアニメ出身者、
つまりは監督の庵野秀明さんを始めとするクリエイターが
ゴジラに携わったことも、この国の文化の成熟度を示したのだと思います。
エヴァンゲリオンっぽさが漂ったところも、要は監督のテイストなんですよね。
何かと言えばメード・イン・ジャパンを称える風潮には抵抗を覚えるけれど、
それでも日本にしかつくれないものは多々あります。
さっき書いた原稿の信楽焼浄水器なんてその代表だな。
浄水器自体の技術に日本的緻密さと丁寧さが備わっていないと
ぜんぜんおもしろくならないからね。だからやっぱり真面目なんですよ、僕ら。
そこはもうヤラしいくらい徹底してこそ他とは違うものがつくれるんだなあと、
『シン・ゴジラ』に教わりました。さ、もう1回見ようっと。