一輪挿し、はじめました

一輪挿し、はじめました。お花屋さんの知り合いが勧めてくれたのが
きっかけだけど、部屋に花なんてね。10年前の自分が知ったら
「どんな心境の変化なんだ」と顔をしかめるかもしれないな。
いや確かに、心境は変ったんだと思います。
最初は3年前。引っ越しのお祝いにと、今となっては名前を忘れてしまった
緑の鉢植えをもらい、特に丁寧にも粗末にもせず部屋の隅に置いていたら、
新芽を出し葉が枯れ落ちを繰り返してくれました。
そして同じサイクルは今度の部屋でも行われています。
それがね、何というかちょっとだけ愛おしいんです。
僕の部屋に来た鉢植えは、成長も注意しないと気付かないほど物静かです。
その控えめなところがいいんですよね。
そしてまた、自分以外にこの部屋の中で呼吸する存在がいることに
ごくささやかな安心を覚えるのです。二酸化炭素と酸素の交換だね。
そんな心境、その鉢植えをもらうまで味わったことがなかった。
だから今度の一輪挿しは、そうした心境の変化を経験した上で、
さらに定着させたい意欲の芽生えに支えられたものかもしれません。
なかなか変わった花です。
紫をどこまでも濃くして黒に見せるような花弁をつけています。
ただ、鉢植えほど長くは生きないことが、この心境の先行きと重なって
いささか不安なんですけどね。
部屋に来て5日目。塊に見えた花弁がぽろぽろ落ち始めました。
ドキドキしますね。