どうしてそんなことを

どうしてそんなことを話題にしなきゃならないんだろう? 
だからね、新幹線に乗ったら前の席の青年がたじろぐほどの爽やかな笑顔で
「倒してもいいですか?」とたずね、僕は慌てるのを必死で隠して小声で
「ハイ」という事態に直面しなければならないんです。
その笑顔の彼だって、さほど倒さないんだからさ。
そんなこんなで電車やバスのシートをどこまで倒すかなんて
トピックがテレビで取り沙汰されていました。やれやれ。
でも、一度新幹線の指定席車両で見たことがありました。
前の席をばっくり倒された女性が、車掌さんをつかまえて
「こんなに倒すなら席を換えてください」と真顔で怒っていたんです。
前の席の男性は車掌さんが来たので無言を通し、
車掌さんは「ここまで倒せるシートなので」と弁解し、
確か結局のところその女性は別の席に移ったんじゃなかったかな。
いずれにせよ気持ちのいい景色ではありませんでした。
常識の範囲で済まないことなんだろうか? と嘆いたりします。
おそらくは一言断ったほうが丁寧でしょう。でも僕は新幹線に乗って、
後ろの方に一声かけません。かけるほど倒さないし、それが常識だと思うから。
何かねぇ。何だろねぇ。
ちょっと話題の軸が逸れるけど、この前名古屋駅から乗った新幹線で
通路側の席を指定したら、シートをひっくり返して向かい合う
5人の若者たちのところでした。確かに僕の席は空いているんだけど、
対面シートの集団に入り込むってのもねぇ。
彼らのほうからシートを元に戻してくれたけど、
そのへん、座席指定の段階でどうにかならないものですか車掌さん。
ってわざわざ呼びはしませんでしたが。

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