呪文的体感

1日怠けると取り戻すのに3日かかる。なんてことがスポーツや音楽、
つまりは身体性が伴う行為ではよく言われますよね。
けれど、一度身についたものなら3日くらいじゃ忘れない場合は多々ある。
いやいや、それが仮に戒めの呪文だとしても僕は前者を信じます。
なぜなら、一つの物事には日々触れていたほうが確実に上達すると思うから。
ただし上達には集中力が欠かせません。たとえば歯磨き。
これもまた身体性が伴う日常的な行為ですが、集中力を欠き上達する意欲も
ないまま続けると虫歯を防ぐことができない。それで僕は多くの歯を失った。
何日かけようと生まれつきの歯は取り戻せないんだよなあ。
できる限り毎日触れておきたいもののひとつにギターがあります。
何かの折に人前で弾かなきゃいけないときなどは、
それこそ仕事そっちのけになりますけど、現実的に日々集中していると
自分でも上手くなったと思えます。気のせいかもしれないけれど、
それが自信になるならできるだけ多くの気を取り込んでおきたい。
とは言えそんな折がないと、毎日弾くことはなかなかできません。
僕がギターを弾くのは、原稿を書く前が多いです。
自宅仕事なので、他に興味を散らさないための前段階的処置でもあります。
でも、その前段階に集中しすぎると、何してんだオレと呆れます。
それより何より、できる限り毎日触れた先でどうなりたいんだと。
ギターで取り戻さねばならないことなんてないんですけどね。
ただ、上手に弾けると気分がいい。それが仕事でいい結果を出すための
呪文的体感に過ぎないとしても、手放すことはできません。
意味があろうとなかろうと、ね。