新神戸駅

昨日は兵庫で取材。その起点となった新神戸駅は、こう言っちゃなんだけど
中途半端な場所にありながら、僕は何度も利用しています。
ってことはありがたき重要拠点ということか......。
さておき、神戸という魅力的な名称ながら、僕はその新幹線の駅から
観光名所方面、つまり海側に向かったことがありません。
たいがいは、駅の裏手を突き抜ける約8キロのトンネルをくぐって山側へ。
今回もそうでした。ああ、やっぱりねという感じで。
でも、トンネルをくぐったことは何度もあるのに、その度どこで何の取材を
したかはほとんど覚えていません。常に断片的な記憶です。
そう言えば、あれは初めて新神戸駅に降り立った20年以上も前、
ホームを降りた改札手前ぐらいで有名な女優さんを見かけました。
何人かに囲まれていたので、あるいは撮影の最中だったかもしれませんが、
彼女だけ白く光る霧のようなものをまとっていました。オーラとはこれなのかと。
それもまた、なぜ新神戸駅に行ったのかはまるで思い出せない。
有名人と言えば、昨日は帰りの切符を駅で買った直後に、
テレビでよく見る元県知事に遭遇しました。
チケットに記された号車と席を確認して顔を上げたらいきなり目があった。
というより、至近距離で最初から僕を凝視しているように思えました。
そんな記憶も写真のように固着する気がします。
帰りの新幹線の中で長い小説を読み終えたことも、
新幹線の中で読み終えたという記憶だけが残るんだろうな。
常に断片的で何とも連動しない。
仕事における移動は、やはり旅とは呼べないなあと。
新神戸駅はそのいささか残念な現実の象徴みたいです。

オオフチさんの『NYほかけ舟』更新。今日はカバーオールのお話。