イライラと健気

「トナオさんはイライラしない人でしょ?」ある人にそう言われて、
いったいどこを見てそう思うんだろうと不思議な気分になりました。
元来が短気。しかもわがまま。って自慢にもなりませんが、
実はしょっちゅうイライラしてる。場所的には人が多いところ。
特に駅のホームや混んでる電車の中。朝の通勤時間帯を利用する機会が
増えたからですが、あの人を押しのけても平然としている人々の
秘めたる集団的凶暴性にはカチンときます。
一人二人なら特例として受け入れられるけれど、一人二人じゃないでしょ。
イヤフォンしてスマホに目を落としてグワッっとくるでしょ。
接触プレーが許されるアイスホッケーでもそんなことしたら退場です。
最低でも2分間はリンクの外につまみ出される。
何が怖いって、それが朝の普通になっているところです。
ぶつかってくる本人だってうれしかないだろうに、そういうもんだからと、
みんなそうだからとボディチェックするのは不幸ですよね。
ってホームや電車の中で考え始めるとイライラ。
スマホ見ながら人の間近まで迫ってくる行為もね。
猫騙しくれてやろうかってそのたび本気で考えます。相撲の奇襲戦法ね。
向かってくる相手の眼前で手を叩くやつ。本当に誰彼構わずやっていたら、
猫騙しジジイとしてこっちが迫害を受けるんだろうなあ。
そんな感じで、しょっちゅうイライラ。
でも、そんな精神状態に陥っている自分が大嫌い。
イライラって、大きなストレスを生み出す泡みたいじゃないですか。
だからイライラしたら、「イライラするな」と自分に呪文をかけるんです。
それはもう苦いものをぐっと飲み込むようにして。
ああ、健気。誰かにわかってほしいのはそこかもしれない。