言葉を交わした人々に関する悲喜こもごも

さして多くはないけれど、いわゆる有名人にお話を聞く機会があります。
ただ、ほぼ一期一会だし、その後に親交を深めることはまずないので、
「あの人に会った、この人と話した」と口にするのは気が引けます。
が、言葉を交わした人が大きな偉業や決断をしたとなると、
やはりどうしようもなくソワソワしちゃいます。
日本人初のインディ500優勝を果たした佐藤琢磨選手。
彼とは確か、2012年の終わりに会いました。某誌のインタビューでした。
実はこの年のインディ500でも優勝まであと一歩だったんです。
最終ラップ目前で2位まで競り上がった琢磨選手は、トップを走る選手と
並んでコーナーへ。しかし琢磨選手に許されたスペースはあまりに狭くスピン。
だから聞いたんです。あの場面で2位で終える道はあったのかと。
そうしたら爽やかな笑顔でこう断言しました。「ありませんでした」
なんて気持ちのいい人なんだろうってね。
プロゴルファーの宮里 藍選手。引退会見を見ました。
彼女と初めて会ったのは2年前の5月。
あるイベントで、お兄ちゃんの優作くんが紹介してくれました。
こんなこと言ったら失礼だけど、気軽に藍ちゃんと呼べないくらいキレイでね。
しかも律儀で丁寧。まったく宮里家は日本一清々しい家族です。
直近では、昨年末の男子ツアー最終戦が終わったその晩の優作くん打ち上げの席。
挨拶しただけですけど、テーブルの端っこでちょこんと座っていました。
今思えば、あの時点で何かしらの決心はしていたんだろうと思います。
選手としてのモチベーションが上がらなかったそうです。
上がらないまま何日苦悩に苛まれたんだろう。それを考えるとねぇ。
過去に会ったことのある人に関して、そんなふうに悲喜こもごもの月曜日でした。