踏切の町

僕が住んでいる町には、同じ鉄道会社の3路線が走っています。
それゆえか、はたまた古い土地柄のせいか踏切が多いんですね。
さっき頭の中で地図を整理してみたら、自宅を起点にすると南に向かう以外は
数十メートル内で必ず踏切に出くわすのです。
気付けば、これほど遮断機に囲まれた町に暮らしたことはなかったなあと。
でも、意外に嫌じゃない。風情があるような気がしてね。
とは言え平面交差ですから、事故の危険性は否めません。
さらには開かず問題もある。ちなみに、少し古い資料によれば、
改良すべき踏切数25でランキングトップなのは都内の鉄道会社です。
僕の町を走る路線とは異なりますが、スクラッチ&ビルドが宿命の東京でも
線路を立体交差に変えるのはむしろ大事なんでしょうね。
中央地区を除けばけっこうローカルなんだよな、東京って。
さておき、僕の町を走る路線でも開かず状態になることがよくあります。
そう言えば昨年の2月に大雪が降った朝、ダイヤが乱れたせいで
駅の目の前の踏切が20分以上開かなかったことがあった。
あれはマジで凍え死ぬかと思った。その駅にはホーム上に跨線橋がないんです。
そこは変えてもいいよなあ。
まぁそんなこんなで腹立つこともありますが、電子メールなら一瞬にして
地球の裏側まで文面を送れるこの時代に、物理的な移動においては
いまだ障害が多いという事実は、ちょっと痛快な気もするんです。
彼と我を完全に分断する踏切という仕組みにはドラマ性もあるだろうし。
なんて呑気なことが言えるのは、時間に余裕があるときだけですけどね。
でもやっぱり、この世界から踏切がすべてなくなったら、
それはそれでさびしくないですか? 
そういうものはまだいくつもあると思うのですが。