蒸留か醸造

完全な開き直りですが、知らないことは恥じゃないと思っています。
仕事柄たくさんの人に会うと、この世界でオレが知ってることなんて
耳くそより少ないんだとあきらめるしかない。だから、知らなければ教わる。
そしてまた多くの人は、教えたがり要素を備えていることを職業柄悟っています。
ここだけの話だけど。
では何が恥かと言えば、知らないことを知らないまま放っておくことです。
「なぜあのときちゃんと調べておかなかった、オレってヤツはぁ......」ってね、
これが本当に顔が赤くなるほど恥ずかしい。つい最近もありました。
蒸留酒と醸造酒の違い。事の発端はこうです。
ある店でご飯を食べるときには芋焼酎しか飲まないんですね。
それはまずその店の献立に合うこと。それから、九州に行ったとき地元の人が
芋焼酎の美味しさをしこたま教えてくれたから。
で、ある日その店の方が言ったわけです。「きっと蒸留酒が体に合うんですね」
ふむふむ。そういうことか。確かに芋焼酎で悪酔いしたことないしな。
と、そこだったんです、恥の分岐点は。先週の素敵な会食。
普段は何を飲むかと聞かれ、体に合うのは蒸留酒と偉そうに答え
じゃ日本酒は蒸留と醸造のどちらですかと再度たずねられ、
まだ一口も飲んでいないのに頬が染まりました。
ま、別に答えられなくてもいいんです。相手も他意があったわけじゃない。
でも、そこで即答できなかったこと、ないしは調べるタイミングを誤った自分が
どうしようもなく情けなかったのです。
あ、どうでもいいことだって思ったでしょ? 
これをどうでもよくしたら人生の損失なんですよ。
そんなわけで、日本酒が蒸留か醸造のどちらかに興味がおありの方は
ご自分でお調べください。そのほうが身になります。
ちなみにその素敵な会食で僕は日本酒を飲みました。
さらに毎晩家では赤ワインを飲みます。
僕の場合、製造法の違いが体に合う合わないなんてありませんでした。
やれやれなオチです。