楽器についてモヤモヤと

「何か楽器ができたらいいのに」とおっしゃる方は意外に多い。
何にせよ出会いは運と縁ですから、音楽が好きでも楽器と関わることなく
過ごすことはあるでしょう。そしてまた「楽器ができたらいい」と夢想する
方の中には、「簡単な楽器なら今すぐにでも」と口にされる方もいます。
根が意地悪な僕はそんなセリフを聞くと、
「この世に簡単な楽器などひとつもないのじゃ」と心の中で3回唱えます。
ウソですからね。でも、「簡単な楽器などない」は真実だと思います。
しかし、簡単って何だ? すぐに音が出るもの? 
たとえば小学校あたりで音楽の教材として触れるハーモニカやリコーダーは
子供でも音が出せるから、あるいは簡単な部類に入るのかもしれない。
けれど、ハーモニカは奥深いですよ。僕は挫折しました。
そこへいくと弦楽器の中でもギターは手軽な類かもしれない。
コードのひとつでも覚えたら、それなりに響かせられるし。
でもやっぱり、人様に「ギターやってます」と言えるようになるまでには
それなりの努力が必要です。
転じてそれなりに時間を要してひとつの楽器をこなせるようになると、
自分の技量が他の楽器に転用できるんじゃないかと思ったりします。
しかし、それは完全な驕りです。っていうか、立派な大工の棟梁が
腕の立つ寿司職人になれるなんて軽々しく口にしないのと同じように、
転用を想像すること自体が間違いです。
そんなこんなで同じ弦楽器でもチェロは弓を使って弾くので、
そこはまったくイメージできません。ギーギーいっちゃうんだろうな。
などと、ここのところはモヤモヤとチェロの話をしていますね。そわそわ。