懐かしき通い道

数日前のTODAY'S SNAPで上げたのは白馬のペンション村での1カット。
僕らが撮影中のゆるやかな坂道を、たぶん小学校低学年の女の子が
一人で歩いていく後ろ姿を撮ったものです。
ランドセルを背負っていたから学校の帰りでしょうね。
小学校がどこにあるかわからなかったけれど、その坂道自体が
けっこうな長さだから、通学路自体もそこそこ距離があると思います。
ごく単純に、森の中の道が通学路なんてステキだなあと。
冬になれば雪が降る土地だから、
「ぜんぜん素敵じゃないよ」と怒られるかもしれないけれど。
最近は物騒な事件も多いので、通学路はできるだけ短いほうがいいでしょう。
けれど個人的には、引っ越す前の小学校や、中学校の通学路はけっこう長く、
その途中ではいろいろおもしろいことがあったような気がするんです。
今となっては曖昧ですが、どうでもいいようなことで笑い合った仲間の顔や、
一人で歩いたときに見渡した風景とか、糸が切れた数珠のごとく断片的に、
それでも匂いのようなものとして記憶されています。
懐かしさをという温かなぬくもりをたたえつつ。
思うに、かつて通った道が物理的に何ら変わっていなくても成長とともに
背が伸び歩幅が広がってしまえば同じ景色には見えなくなりますよね。
だから郷愁を帯びるのではないか? 
それが証拠に、大人になってからの通勤路はただただ退屈に感じるだけ。
哀愁は残るかもしれないけれど。どうでしょう。
そんなこんなで初めて訪れた白馬の名もなき坂道で、
幼い頃の自分が通った道を懐かしがったりしたのでした。

オオフチさんの『NYほかけ舟』更新。彼の地の展示会の様子をご報告。