いささか早急であれ

見られなかっただけにことさら悔しい、山中慎介選手の昨日の敗戦。
僕はこの人のルックスもさることながら、やはり「神の」と形容される
左ストレートが大好きです。光った瞬間に感電する雷みたいな、ね。
もちろんどんなに好きでも感電したくはありませんが。
それから、数日前のウサイン・ボルト。
リレーでの終わり方など、何かと華々しいのはいかにも彼らしい。
どちらのアスリートも、長く王者に君臨し続けました。
そしてまた、勝利を重ねるごとに敗北をささやかれたのも共通点です。
終わりなき連勝はありません。実にしんどいことです。
結果的に最後の試合であっても、勝つための練習を積んで臨むわけだし。
すべてを賭けて打ち込んだものが何らかの理由で続けられなくなる。
または奪われる。そんな経験をしたことがないので、
彼らの今の気持ちを理解することはできません。
ただ、彼らより長い時間を生きた僕に言えることがあるとすれば、
新しい始まりは古い終わりによって生まれる、ということです。
ふむ。偉そうだな。
でも、いささか早急であれ、やっぱり次の彼らが見たいという気持ちは、
これまでとは違う形で大きく膨らんでもいるのです。
いやまったく不遜な常套句みたいで口幅ったいことであるけどさ。