自虐ネタ

カワウソは川獺と書きますが、獺だけでもカワウソと読めます。
漢字の妙です。山口県に蔵元がある有名な日本酒の『獺祭』は、
カワウソが魚を捕まえると川岸に並べ、まるで祭りをしているようだ、
ってなところが語源らしいです。
10日ほど前に話題になった、絶滅したはずのニホンカワウソらしき生物が
動画に映った件。日本の固有種かどうかはわからないけれど、
ひとまず野生が発見されたことをよろこぶ形で報じられました。
でも、例によって大事なことは伝えられません。
まず僕たちはカワウソに謝るべきです。
かつてカワウソは北海道から五島列島辺りまで広く生息していたそうです。
それを先人たちは乱獲し、また彼らの住処を開発という形で奪いました。
僕個人はやってないから、という話ではないですよね。
そうして人間は多くの生物の未来を奪ってきたわけです。
にもかかわらず、「まだ生きていたんだ」とよろこぶなんて、
ほとんどホラーというか、無知な悪魔の傲慢でしかありません。
ええ、僕もそのひとりです。さっき洗濯物を取り込む際、狭いベランダで
エアコンの室外機の前に立ったら足がヤケドしそうなほどの熱風を浴びて、
これじゃ外気温が下がるはずないと薄ら笑いを浮かべたばかりですから。
だからどうか、対馬のカワウソたちは人間から逃げのびてほしいし、
できればこれ以上探さないで欲しいと思っています。
ええ、自虐ネタととらえてもらって一向にかまいません。