逃げろ!

逃げるな! それが卑怯な振る舞いであることは、
世代によって教わり方が違うかもしれません。
僕の場合はおよそ、いわゆるスポ根のマンガでした。
その浸透力はけっこう高く、ゆえに何かから逃げたりすれば、
精神的ダメージも大きなものになります。オレはもうダメだ、くらいに。
でも、逃げるのは本当に卑怯なことなのか? 
たとえば回避などと言葉を変えれば自分を正当化できるんじゃないか? 
そんなこんなでつい最近、あえて逃げを打ってみました。
ただし、嫌になったからすべてを放り出したわけじゃありません。
求められたものは可能な限りそろえて、
これ以上は自分にできないことを正しく説明して、
それが直接の相手がしたことじゃないにせよ、
責任はこちらにない事実を証明しつつ。
まぁ、ズルいです。確信犯的逃亡ですからね。
けれど、何となく全体の雲行きが怪しくなり、このままそばにいると
かなり面倒になる気配を察知した。そこで僕の本能が叫んだのでした。
逃げろ! 
うまくかわしたと、そういう表現でもいいけれど、一度乗った船から
降りたわけだから、逃げの成分が高いのは否めません。
じゃ後悔しているのか? いえ全然。
よくやったと自分を褒めたいくらい。
逃げたほうが正解って場合もあるという、特に新鮮なオチもない話でした。
でもさ、気持ちいいね。仮に心のフィールド内であれ、逃げろって叫ぶのは。

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