#3 仙台~七ヶ浜~ 海は澄み、綺麗に光っていた

最初の晩の宿は仙台で。大都市だけあって、全く震災があったことを感じさせない。
翌朝、多賀城、塩竈、七ヶ浜へ。

TTYT20130626A.jpg

国道を走っているうちはさほど被災の痕跡は見られないが、「津波による浸水開始地点」と書かれた標識が思いもよらない街中に出現したりする。「えっ、こんなところまで...」ってくらい。
やはり一本道を入るとそこかしこに昨日と同様、基礎だけが残る更地が広がる。

七ヶ浜の海岸で、4~5歳の男の子と女の子がお母さんに連れられて遊んでいた。この子達も怖い思いをしたのかな、今は何を思うのかな。

TTYT20130626B.jpg

ぼーっと海を見ていると、一人のお年寄りに声をかけられた。「あー、○○からわざわざバイクできたのー?」。ナンバーに記された僕の出身地を知っているという。そんなにメジャーだったっけ? と疑問に思い聞いてみると、多賀城で運送会社を営んでいたとの事。

「若い頃は日本中あちこち、トラックで走り周ってたからねー。会社もトラックも全部津波で流されてしまった。ここにある家だけは、かろうじて残ったよ、網戸が一枚流されちゃったけどね」と笑って話してくれた。陸側をあちこち指差して「あそこまで波が来たんだぞ」って。このあたりの昔の話から、震災とは関係ない個人的な思い出話まで色々話してくれた。おじいちゃんも昔はバイク乗りだったそうだ。

TTYT20130626C2.jpg

「この海岸沿いの道を行けば、ずーっと続く津波のあとが見れるから行ってみな。まあ、片付けだけはだいぶ済んだけどな。なーんもなくなっちゃったよ」
その後の景色はまさにお年寄りの言った通りで、あるのは、鉄製の柵がずらーっとなぎ倒された堤防の上の遊歩道だったり、民家の生け垣の入り口部分だけが虚しく佇んでいる光景だけだった。

TTYT20130626D.jpg

TTYT20130626E.jpg

TTYT20130626F.jpg

ただ思いがけず、海は恐ろしく澄んで、綺麗に光っていた。
瓦礫の山々、無数の重機、流されて原形をとどめない100台以上の車がまとめられた更地を幾度となく目にしながら石巻へ。
ちなみに、県道沿いには重機のレンタル店が非常に多かった。やはりそれだけまだまだニーズがあるという事だろう。

TTYT20130626G.jpg




それぞれの「引き出し」を
つくっているのはこんなひとたちです。
T.T. ディレクトリー >>