#7 気仙沼漁港~ かけられなかった言葉

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気仙沼湾の最も奥まった、大島へ渡るフェリー乗り場がある辺りにみやげものを販売している割と大きな施設がある。そこでも、復興に向け現地の方々が元気に土地の産物を販売していた。
その場所も含め、何件か立ち寄った道の駅のようなみやげ物屋のレジの横には、その産物に並んで、津波の被害を伝えるDVDや写真集(恐らく自費出版と思われる)が売られていた。何とも言いがたい、逞しさのようなものを感じた。

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そこで働くおじさんの口上がうまいのなんの。
「みんなが普段よく食べてるかまぼこ! そのほとんどには、魚以外に○○や○○が多く練り込まれています(有害なもんじゃないです、なんだったか忘れました...。ごめんね、おじさん笑)。だから炙ったら膨らみます! でもね、普通に魚を炙ったら膨らみますか? 縮むでしょ!? この笹かまぼこは、ほぼほぼ魚だけで作ったものだから当然炙れば縮みます!!!」
知らなかったな~(笑)。がっちり心をつかまれて、説明を受けたもの全てを購入。実際、笹かまぼこや塩辛が本当にメチャクチャ旨い! 震災を乗り越えて、操業を再開した工場で手間ひまかけて丹精に作られたのがよくわかります。

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このおじさんやペンションのみなさんをはじめ、この旅で接した人たちは皆前向きに震災を乗り越えていこうとがんばっているように見えた。この、「復興に向けてがんばってる」っていうのもよく耳にするけど、実際接してみると、やや感覚が違ってくる。もっともっと、こう、複雑に悲しみとか希望、怒り、絶望、不安、使命感、いろんな感情が絡まって沈殿しているような、いや、まだまだ体内で拡散しているような、そんななんとも表現しがたい雰囲気を内包している気がする。
だから、「がんばってください」って声をかける事ができなかった。

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それぞれの「引き出し」を
つくっているのはこんなひとたちです。
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