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Ph/Okamura Masahiro


T.T. 僕が言うのもおこがましいけど、『蒼き狼』に参加して、役者として大きく成長できた、あるいは成長する確かな糧を得られたんだと、そう感じられますよ。
祐介 自分のキャリアで考えてみると、モデルというのは常にカッコよさを表現するもので、けれど役者は普通のところもカッコ悪い部分も見せていかなきゃならない。その違いには正直戸惑ったけれど、違いそのものがはっきりしましたね。それは大きな収穫です。

T.T. 素人考えだけど、役を演じるにしても、演者自体に人間としての深みは必要だと思う。それは、役という他者に成り代わってもにじみ出るし、にじみ出てこそ見てる側は引き込まれるものでしょ。
祐介 そうですね。そういう芝居の本質みたいなものの手応えを獲得できた気はしています。オレの場合はモデルとしての経験もあって、役者しか知らない人とは違うものがきっとあるはずだから、それを武器にできる自信もつきました。これだけ芝居に没頭してみたら、改めてモデルのむずかしさもわかったし。もちろん役者としてダメなところもいっぱいありますけどね。

T.T. たとえば?
祐介 モンゴルって日差しが強いんですよ。太陽がすごくまぶしくて、カメラが寄ったときに瞬きしてるのがバレちゃう。でもね、ベテランの俳優さんは平気なんですよ。
T.T. 特別なワザとかがあるのかなあ。
祐介 松方弘樹さんからは、「集中しすぎてるからだよ。力を抜けばいい」って言われました。
T.T. 力を抜く力を持つのがいちばんむずかしいよね。
祐介 来る球全部ホームランを打ってやろうとしてましたから。でも結果は内野ゴロばっかり、みたいな(笑)。最期だけホームランを打てたかなあ。


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T.T. 役者・平山祐介は、今後ホームラン王になれますか。
祐介 いやぁ。いま言えるのは、今回とてもお世話になった角川さんに、一日も早く「よくなった」とほめてもらえるようになることです。父親みたいに感じましたよ。時に厳しく、時に優しく接してもらって、その恩に報いたいと思いますね。

T.T. それでは最後に、『蒼き狼』の見どころを教えてください。
祐介 まずは生身の人間による迫力の映像を楽しんでほしいですね。とにかく騎馬戦シーンは圧巻です。その一方、ストーリーでフォーカスされてるのは人間ドラマなので、誰でも感情移入できるんじゃないかな。作品の語り部がチンギス・ハーンの母親役を演じた若村麻由美さんなので、女性目線でも観ることができますね。

T.T. じゃ、TONAO TIMES読者にだけ話してくれる見どころは?
祐介 ジャムカの、というかオレの成長を楽しんでください(笑)。今回の撮影は順撮りをしていて、20代から40代までのジャムカを演じているんですけど、役者・平山祐介とともに苦悩しながら成長していきますから。最初と最後で別人ですよ(笑)。目が違うだろって感じです。
T.T. そりゃやっぱり祐介くん中心で観ちゃうと思うね。
祐介 あいつ苦労したねぇ、とか言ってもらえたら本望ですよ。


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TONAO TIMES初の5日連続企画、いかがでしたか? 祐介くんにとって『蒼き狼』という作品がいかに重要なものになったか、しみじみとおわかりいただけたのではないでしょうか。本人も言ってましたが、その壮大なスケール感はぜひ映画館でご堪能ください。より鮮明に、役者・平山祐介の格闘ぶりがお楽しみいただけるのではないかと思います。(T.T.)