フライパンを買う

それにしても町で買えるフライパンは、なぜ2年も経たずにこびりつくんだろう。「油なしでも目玉焼きがツルっとキレイに焼けますよ」とか、散々自慢してたくせに。
とは言え、どんな表面加工にも限界はある。そしてまた僕は、安いフライパンしか買おうとしないところがある。それも要は、すぐに買い替えに迫られる無念さが元になった慣習です。ただケチ臭いわけではなく。
それでも、何かにつけ道具好きな性分なので、フライパンを検討するたび、ちょっといいヤツを買おうかなと思うのです。憧れているのは、中華の鉄鍋と、イタリアンの厨房でよく見るステンレス製。目的に忠実なストイックな造りがカッコいいんですよね。
いや、プロ仕様の道具を使えば技量まで上がるはずがないのは、スポーツ趣味で痛いほど経験しています。それにプロのツール、つまりは鉄鍋やステンレス製は、相応の手入れが不可欠なのもよく知っています。料理はしても片づけが面倒な者が日常手的に使えば、手に余るのは確実。そんなこんなで結局のところ、素人のレッテルを自ら貼るような家庭用を選ぶことになる。
しかし、少しだけあれこれ吟味した前回の買い替え時に見つけたフライパンが、これまでになく具合がよかったんですね。海外製を誇っていた気概に見合ったようです。そこで今回は、こびりつきにイラついて放置していた大と小2種類のフライパンを、そのブランドから選ぶことにしました。適当に安物を手にしていたこれまでとは、買い物の指針とスピードが異なります。何しろブランドが特定できればネットで探せるし。
それでもたぶん、付き合いは数年で終わるでしょう。けれどこびりつくまでは、納得したものを使うというよろこびを味わえるんじゃないでしょうか。それはまさに道具の醍醐味ですよね。願わくば、よろこびや意欲が仕上がりに反映してくれたらいいんだけど。
フライパンを買う。ここに至る上で重要と気づいたのは、使用に耐えなくなったのに捨てられずにいたフライパンの処分です。あの重量感って、何となく動かし難くないですか? 僕の町では、直径30センチ未満なら不燃ごみとして回収可能でした。おかげですっきり。最初に知るべきは、そういうことなんでしょうね。

すぐに届いたフライパン。ありがたいけれど、箱がデカすぎじゃないかな。

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