人気グループと呼べばいいのかな。国民的と修飾するべきか。
『嵐』の話です。彼らが活動終了に向けたコンサートツアーを始めたことくらいは僕でも知っていて、となればかつてのように北海道でもあるんじゃないかと思ったら、その皮切りとなる旧称の札幌ドーム公演が先週末の3日間で行われたらしいですね。開催状況に関して特段のニュースがなかったようなので、無事に終わったのでしょう。けれど今回もまた、万事無事とは言い切れない人がいたんじゃないでしょうか。
あれは2019年の夏前だったかな。3泊4日の北海道取材。取材日が近くなり担当者から出発の集合場所を知らされ、僕は混迷の縁に立たされることになります。
成田ですよ。羽田の聞き間違いと思って、3回くらい問い質したんじゃなかったかな。国内移動で成田空港利用など前代未聞。なおかつ札幌市内の宿も取れず、行かないとわからない場所に泊るという。
その理由は、『嵐』の札幌ライブ日程と重なったせい。しかし、にわかには信じられませんでした。だって、ライブは札幌でしょ。なのに羽田からのチケットが取れないなんてあり得ないだろうと。
でも、実際にあり得た。後々、いわゆる熱狂的な推し活をされている人に聞いたら、チケットが取れるならどの会場でも向かうと、叱られるように言われました。
いずれにせよ、そのとき初めて成田エクスプレスに乗りました。さらには、エアチケットがLCCしか取れないということで、成田空港内でかなり遠い場所にあるカウンターまで歩きました。その最中は愚痴と感嘆のラリーです。「何だよ嵐」と「凄いな嵐」。勝ったのは後者ですね。国民的って、相応の迷惑を被る側すら黙らせる力があるという事実をまざまざと体験すれば、自分たちの認識の甘さを悔いるしかなくなるのだから。さらには、当時の憤りすら思い出話にできるのも国民的に宿る神通力のおかげかもしれません。
今回はどうですか。さっきネットのニュースを見たら、4月末の福岡公園に合わせて、JR九州が停車した特急列車の車内で一夜を過ごせる有料プランを発表したそうです。僕らとしては、その期間そっち方面の取材は避けるべきなのでしょう。まさに神ですね。迂闊に触れば、ですもんね。

何度も掘り返されるベランダ直下の道路。工事の人たちに罪はないけれど、どうしたもんだか。









