1980年4月1日は、松田聖子さんがデビューした日なんだそうな。日付は知らなかったけれど、年はよく覚えています。なぜなら1980年は、70年代を代表する歌手の山口百恵さんの引退と、後々80年代を代表する歌手と呼ばれる松田聖子さんの登場が奇しくも重なったことで、確実な線引きがあった年と記憶しているからです。古い話と呆れられるかもしれませんが、日本のポップカルチャー史の一端を語っていると思っていただけたら幸いです。
山口さんと松田さんは、個性がまったく異なります。そしてまた用意された楽曲も、時代背景に即した特性を帯びていました。単純に言えば、山口さんは暗を帯びた歌謡曲。松田さんは明のポップス。もしカラオケなどで二人の歌を試す機会があれば、何と言うか楽曲自体の湿度の違いを楽しめると思います。
ただ、松田さんがデビューした46年前の今日の時点で、彼女が80年代を代表する歌手になるとは誰も気づけなかったんじゃないでしょうか。松田さんを送りだした人々にすれば、そうなるよう強く願ったとしても、歌手やアイドルは一瞬だけ輝く流れ星のような存在でもあるから、いつまで輝度が保てるかよくわからなかったと思うんですね。
そこで本日言いたいのは、80年代の代表となるには、やはり10年は必死で走り切らなければならないということ。同じ話は、70年代代表の山口さんにも当てはまるでしょう。
○○年代と区分するのは、10年間を1単位とする十年紀によるもの。英語にも十年紀に相当するDecadeという言葉があります。
「いやいや、もはや10年で一区切りなんて長すぎるでしょ。せいぜい5年じゃない?」
膨大な情報があっという間に消費される昨今であれば、そういうご意見が支持されるでしょう。実際のところ、年数の適切な1単位なんて誰にも決められないかもしれません。けれど地に足つけて何かに挑むなら、時代がどうあれそれなりの時間をかけてこそ、実のある答えが得られるのではないでしょうか。最短で3年。そこそこで5年。10年なら確実。僕はそんな実感を持っています。
新年度を機に新たなスタートを切る方には、それぞれに人生のプランがあるでしょう。しかし、明日や明後日や来週あたりを見越して「思った通りにならない!」と慌てないでください。今日が十年紀の始まりなんだと、それくらい悠長に構えていただけたらいいなと思って、こんな話になりました。10年って、何度も取り返しがつくほど、けっこう長いですよ。

ここ数日で小さいクレーンも撤去。いよいよ吊り下ろし作業は不要になったのかな。







1枚だけ残っていたホーム端っこ写真。これを見ただけで駅名を当てられる人がいるのかな。
