よいお年を。

大晦日には、「おおみそか」の他に「おおつごもり」という読みがある件は以前にも触れた記憶があります。約30日周期で月が隠れることから、「月が籠る~つごもり」に転じ、12月に至っては「みそか」に大をつけるのと同様に、「おおつもごり」になったとか。こういう古い日本語には、なぜか自然と心が惹かれます。
17世紀の江戸時代に名作を残した井原西鶴に、『世間胸算用(せけんむねさんよう)』という浮世草子があるそうな。副題の『大晦日(おおつごもり)は一日千金』が示す通り、1年最後の日に至り、庶民が借金取りから逃げるいろんな様子が描かれているんですって。大晦日を強制リセットに持ち込みたい心情は、今も昔も変わらないのかもしれません。
そんなこんなで、2025年も今日が最終日。ここで伝えるべきは、「大晦日はおおつもごりと読むんだよ」などという知ったかぶりではなく、今年365日を無事に生かしてくれたすべての人々への感謝しかありません。ありがとうございました。そして、挨拶では口にできないけれど、文字でなら言えることも。
心を込めて、よいお年を。

さよなら巳年。

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